発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003200988
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特発性大腸穿孔における定義をはじめ,その病態及び診断,治療,予後について概説した.特発性大腸穿孔は,外傷,悪性腫瘍,医原性,憩室,炎症性疾患などの誘発しうる原因が存在しない大腸穿孔で,糞便性の汎発性腹膜炎を合併し予後不良疾患である.男女比は1.05:1,高齢者に多く発症し好発部位はS状結腸である.治療は開腹洗浄ドレナージと穿孔部処置であり,敗血症性ショック合併症例にはPMX療法,CHDF,GCSF製剤などを組み合せた全身呼吸循環管理を行う
©Nankodo Co., Ltd., 2003