発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006003422
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39歳男.右肺腺癌術後の経過観察中に血性CEA高値を認めた.このとき胸腹部CTやMRIにてリンパ節転移や遠隔転移は不明で,FDG-PETにて右肺門部,脾臓に異常集積像を認め,右肺門部に放射線療法を施行した.4ヵ月経過後には腹部CT・MRIで脾臓上極に直径40mmの境界明瞭な低濃度領域を認め,内部は不均一で高濃度領域が混在していた.Open laparoscopy法により脾臓摘出術を施行,摘出標本肉眼所見にて脾臓重量200g,脾臓上極に45×37cmの黄白色,充実性腫瘍を認めた.病理組織所見より肺癌の脾転移の診断であった.術後経過は良好で,術後9日に退院し,現在外来にて経過観察中である
©Nankodo Co., Ltd., 2005