発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006105426
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肺内複数病変を有する肺癌の治療について検討した.対象は2000年1月~2005年8月までに手術した肺癌183例中の複数の肺内病変を有した肺癌症例9例(男性6例,女性3例・平均年齢66歳)で,病変の分布は同一肺葉内2例,同側複数肺葉5例,両側複数肺葉2例であった.術式と最終診断,病理病期は,同一肺葉内病変では部分切除(扁平上皮癌・腺癌,pT1NxM0)と左下葉切除(腺癌,pT1N2M0,IIIA期),同側複数肺葉病変は全例右側で上・中葉病変3例では上・中葉管状切除(扁平上皮癌・小細胞癌,pT1N2M0,IIIA期)と上・中葉切除(扁平上皮癌,pT2N0M0,IB期)および上葉切除(腺癌・肺内リンパ節,pT1N0M0,IA期),上・下肺葉病変2例では右摘除(腺癌,pT1N0M0,IA期)ならびに上葉切除+S6区域切除(腺癌・肺内転移,pT4N2M0,IIIB期),両側複数肺葉病変では右上・中葉・S6管状切除+左側放射線治療(扁平上皮癌,pT1N2M0,IIIA期),右中葉切除(BACとAAH,pT1N0M0,IA期)であった
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