発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005268578
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潰瘍性大腸炎は患者数が増加し,緊急手術症例が多くなっている.緊急手術の適応は,症状の急性増悪および重篤な急性合併症(大腸穿孔・急性腹膜炎,中毒性巨大結腸症,大量出血)である.時期を逸することなく正しい術式選択がポイントとなる.そのため時間軸を正しくおさえた臨床経過の情報が診断にきわめて有用である.また,術式では大腸全摘が基本となるが,非専門施設での術式選択では回腸嚢肛門管機械吻合は十分考慮に値する術式であると考えられる.術後管理では早期の血液浄化療法の併用が有用である
©Nankodo Co., Ltd., 2005