炎症性腸疾患 最近の動向
Crohn病 Crohn病に合併した大腸癌
篠崎 大
1
,
畑 啓介
,
釣田 義一郎
1東京大学医科学研究所附属病院 外科
キーワード:
Crohn病
,
抗腫瘍剤
,
消化器外科
,
大腸腫瘍
,
粘液腺癌
,
放射線療法
,
リスク
,
印環細胞癌
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Adenocarcinoma, Mucinous
,
Crohn Disease
,
Risk
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Radiotherapy
,
Colorectal Neoplasms
,
Carcinoma, Signet Ring Cell
pp.1571-1575
発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010040857
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Crohn病では大腸癌を生じることが一般よりも多く、本邦でも近年著しい増加傾向にある。欧米では右側大腸癌の頻度が高いが本邦では直腸肛門部に集中している。このためか、欧米よりも進行した状況で診断されることが多く、予後不良である。サーベイランスは欧米のように潰瘍性大腸炎に準じた内視鏡検査では不十分であると予想され、わが国独自のシステムが必要であり、早期の確立が求められている。
©Nankodo Co., Ltd., 2009