発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005264369
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症例1(52歳男性).意識障害を主訴とした.非閉塞性腸管梗塞症による広範囲な腸管壊死を認め,周術期には敗血症性ショックを呈したが,迅速な開腹手術,術後集中治療によって救命し得た.症例2(65歳男性).腹痛を主訴とした.胃潰瘍穿孔に伴う門脈ガス血症,汎発性腹膜炎,腸管壊死と診断し,緊急に広範囲胃切除術を施行した.術後合併症はなく軽快退院した.症例3(67歳男性).ショックを主訴とした.腸閉塞に対しイレウス管を挿入し加療中であった.腸閉塞に伴う腸管内圧の上昇による門脈ガス血症,敗血症性ショックが疑われた.明らかな腸管壊死,腹膜炎の所見はなく,保存的に治療して全身状態の改善がみられた
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