発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005191723
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51歳女.主訴は嘔気,腹痛.腹部超音波所見にて中心が高エコーで周囲が低エコーの腫瘤像を認め,腹部CT所見では上行結腸内部に層状構造の腸間膜脂肪と考えられるlow densityを認め,注腸所見では肝彎曲部にカニの爪様の陰影欠損像を認めた.大腸内視鏡では上行結腸に表面平滑な隆起を認めた.以上より,粘膜下腫瘍による成人腸重積症と診断し,右半結腸切除を行った.摘出標本所見で陥入した小腸は壊死となっており,回腸末端から60cmの先進部に5×4cm大,表面平滑,山田III型の形態の隆起性病変が認められた.病理組織像では粘膜下組織中心に紡錘形細胞が増殖していた
©Nankodo Co., Ltd., 2005