発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003141069
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51歳女.食欲不振を主訴とした.左上腹部を中心に巨大な弾性腫瘤を触知し.胸部・腹部単純X線,胃X線,胃内視鏡検査,腹部造影CT,腹部MRI,腹部血管造影,生検,免疫組織学各所見より,胃壁外性発育をしたGastrointestinal stromal tumor(uncommitted type)と診断した.開胸開腹手術を行ったところ,腫瘤は21×13×13cm大で,胃体上部小彎側で胃に接し背側に発育していた.また,脾腫を呈しており,胃全摘術,脾合併切除術を行った.術後経過は良好で,10ヵ月後現在再発を認めないが,病理組織学的所見で400倍の倍率10視野で5個以上の核分裂像を認めたことから再発の可能性が高く,厳重な経過観察を要する
©Nankodo Co., Ltd., 2002