発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005188909
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68歳男.腹部膨満感が持続し,腹痛が出現したことを契機に近医を受診して腹部腫瘤を指摘され,紹介受診した.HCV抗体陽性で,軽度の肝機能障害を認め,注腸造影でS状結腸に10cmにわたる狭窄を認め,超音波および腹部CT所見とMRI所見にて下腹部正中に径10cmの不整形の内部不均一な腫瘤を認めた.腹部血管造影所見では異常は認められず,CEA異常高値を認めた.開腹手術により,S状結腸の腸間膜に壁外性に約10cmの腫瘤を認め,切除標本は中分化型腺癌であり,組織学的には回腸および虫垂への浸潤は認めなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005