発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005188908
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14歳女.発熱,下痢,腹痛にて近医にて加療を受けるも腹痛が増強し,時間外受診に至った.腹部全体に圧痛,腹膜刺激症状を認め,腹部CTにて腹腔内に多量の遊離ガスを認めた.緊急手術にて上行結腸から横行結腸にかけて4ヶ所の穿孔部位を認め,汎発性腹膜炎を認めた.結腸右半切除,横行結腸回腸端側吻合を行い,回腸瘻を増設し,腹腔内洗浄を行った.切除標本にはアフタ様潰瘍が多発し,病理組織学的には肉芽腫を認め,グラム染色でグラム陰性桿菌を認めた.細菌性腸炎による結腸穿孔と診断したが,エルシニア菌が最も強く疑われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005