症例
S状結腸癌を合併した落葉状天疱瘡の1例
野田 智香
1
,
梶原 一亨
,
谷川 広紀
,
境 恵祐
,
福島 聡
,
神人 正寿
,
尹 浩信
1熊本大学 皮膚科形成再建科
キーワード:
Prednisolone
,
S状結腸腫瘍
,
肝臓腫瘍
,
結腸切除
,
腺癌
,
経口投与
,
リンパ節郭清
,
天疱瘡-落葉状
,
二重濾過血漿交換
Keyword:
Administration, Oral
,
Adenocarcinoma
,
Colectomy
,
Lymph Node Excision
,
Liver Neoplasms
,
Prednisolone
,
Sigmoid Neoplasms
pp.1525-1528
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016404561
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86歳男。全身の弛緩性水疱・びらんを主訴とした。抗Dsg1抗体陽性であり、病理組織学的検査で表皮上層に棘融解を伴う水疱形成が認められ、落葉状天疱瘡と診断した。全身精査にてS状結腸に進行大腸癌(T3N0M0、cStageII)を認めたが、皮疹が増悪したためプレドニゾロン25mg/日による治療を開始した。皮膚症状が改善し抗Dsg1抗体価も低下したため、3ヵ月後にS状結腸切除術+D2リンパ節郭清を施行した。プレドニゾロン内服により皮膚症状に再燃は認めなかったが、手術後に多発肝転移を認めた。
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