発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005102629
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68歳男.他院でC型慢性肝炎のフォローとして施行された腹部超音波検査で心窩部腫瘤を認められ紹介された.腹部CTなどで上腹部肝外側区域の左側に巨大腫瘤を認め,腹腔内腫瘍の診断で手術を施行した.腫瘍は被膜に包まれ分葉状で,食道胃接合部から壁外性に発育しており,他臓器への浸潤は認めなかった.摘出した腫瘍の大きさは23.5×20×12cm,重量は2900gで,術中迅速病理検査によりgastro-intestinal stromal tumorと診断された.摘出標本の検査では充実性部分に加えて脂肪組織様の部位が認められた.術後経過は良好で,17ヵ月後の現在まで再発・転移は認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2005