発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004301626
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81歳女.主訴は左側腹部痛,背部痛.立位で左背部に疼痛を伴う弾性・軟の手拳大の腫瘤を認めた.腹部CT所見で左腰背部筋に欠損があり,この部より皮下に突出する低吸収域の腫瘤像を認めた.注腸透視所見では下行結腸の突出を認めた.以上より,結腸をヘルニア内容とする上腰ヘルニアの術前診断のもと手術を施行した.全身麻酔下に右側臥位で膨隆部直上を切開し,ヘルニア内容の脂肪組織及び腸管を還納し,ヘルニア嚢は切除した.術後合併症なく順調に経過し,術後15日目に退院し,現在まで再発を認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2004