発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004301625
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59歳女.主訴は右背部痛,腰痛.胸部X線所見で右胸部~上腹部の軟部組織にガス像を認めた.CT所見で右腸腰筋は腫大して内部がlow densityであり濃瘍と考えられた.膿瘍は腸腰筋から後腹膜腟,腹壁~胸壁の筋層,皮下に広範囲に認められた.後腹膜腔,胸壁~上腹部の腹壁にガス像を認めた.以上から,右腸腰筋膿瘍の診断で手術を行った.膿の培養検査ではBacteroides fragilis,Eikenella corrodensが検出された.術後経過は良好で,排膿によって臨床症状,炎症所見は改善した.臨床所見,検査所見から原発性腸腰筋膿瘍と診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2004