発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006036939
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65歳女性.患者は検診にて便潜血陽性を指摘され,著者らの消化器外科へ紹介となった.大腸内視鏡では横行結腸肝彎曲にIIc様病変を認め,超音波内視鏡より粘膜下層癌と診断し,腹腔鏡下大腸部分切除術を施行した.術後5病日より嘔気,嘔吐が出現し,ポート挿入部の著明な膨隆を認められたことから,腹壁ヘルニアが疑われ,腹部CT検査を行ったところRichterヘルニアの確定診断が得られた.緊急手術を行い,嵌頓し絞扼された小腸を整復後,腹腔内へ還納し,腹壁を縫合閉鎖した.術後経過は良好で,再手術後10日目に退院となった
©Nankodo Co., Ltd., 2005