発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004089440
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58歳男.6年前に左腎細胞癌で左腎臓摘出術を受けた.耐糖能異常と黄疸を主訴として受診した.腹部超音波,CT,MRI検査及び腹部血管造影検査で,膵頭部に径4cm大の多血性の腫瘍が認められた.左腎細胞癌の膵転移を疑い,膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的には紡錘形細胞を有する腫瘍細胞を認め,6年前の左腎細胞癌と一致したことより,腎細胞癌からの膵転移と確定診断した.術後経過は良好で,術後7ヵ月現在,再発兆候は認めず健在である
©Nankodo Co., Ltd., 2003