発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003256672
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77歳男.上腹部不快感が出現し,X線で胃前庭部に陥凹性病変を認め,内視鏡で胃中部に易出血性の3型腫瘍が認められた.更に腹部CTを施行したところ,左腎に径4cmの腫瘍を認め,造影で内部が不均一に造影された.MRIでは内部不均一な腎実質よりも低信号に描出され,血管造影で辺縁に濃染像が認められた.幽門側胃切除,根治的腎摘出術を施行し,胃はT3,N1,H0,P0,CY0,M0,Stage IIIa,根治度Bで,腎はT1b,N0,M0,Stage Iであった.胃の病理組織所見はtub2,se,INFβ,ly2,v1,pm(-),dm(-),n1(+),P0H0M0で,腎はG1>G2,INFα,v(-),pT1b,PN0,PM0,papillary renal cell carcinomaであった
©Nankodo Co., Ltd., 2003