発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003055016
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
33歳女.主訴は下腹部痛である.腸管子宮内膜症でnafarelin acetateの点鼻治療をうけた.その後下腹部痛が出現し腹部X線像にてイレウスの所見でありmegacolonを呈していたため緊急入院した.入院後保存的治療で改善し,食事を開始したところ,再び腹痛,腹部膨満感が出現した.経鼻的イレウス管を挿入し,症状は改善したが,抜去し食事を開始したところ,再度イレウスとなり,手術を行った.子宮と直腸RsからS状結腸にかけて癒着が著明で直腸Rsが腫瘤状に触知されたため,この部分を切除し端々に吻合した.組織学的には壁の全層性の肥厚を認め,粘膜下組織から固有筋層にかけてび漫性に子宮内膜組織が認められた.術後経過は良好で術後11日目に退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2002