発行日 2002年6月1日
Published Date 2002/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002276457
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72歳男.20年前より下血で入退院を繰り返していたが,原因は不明であった.精査,治療のため入院となった.絶食,中心静脈栄養管理としたが,再び下血を起した.胃内視鏡検査,大腸内視鏡検査を行ったが,出血源となる病変は認めなかった.小腸造影検査で回腸に憩室様の陰影を認め,Meckel憩室を疑い,手術を施行した.病理組織所見でpotentially malignantと診断した.免疫組織化学所見によりGastrointestinal stromal tumor(GIST)と診断した.経過は良好で術後第24病日に退院,現在術後3年5ヵ月を経過し再下血はなく,再発の徴候もなく健在である
©Nankodo Co., Ltd., 2002