発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002081491
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59歳男.下咽頭癌で咽頭頭食道摘出,遊離空腸再建術を施行後に,嚥下困難を主訴とする咽頭空腸吻合部狭窄を来した.アルゴンプラズマ凝固法にて拡張を試みたが明らかな改善傾向は見られず,凝固と切開を自動的に繰り返す出力モード(エンドカット)を用いて吻合部狭窄を治療した.症状は軽快し現在まで明らかな再狭窄は認めていない.エンドカットは従来の内視鏡的乳頭切開術やポリペクトミーのみでなく,外科手術後の吻合部狭窄などに対しても治療方法の選択肢のひとつとなりうるものと思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2001