発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002088673
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症例1:63歳女.右前腕部にイヌによる咬傷を負い,2週間後に径3cm大の拍動性腫瘤がみられ,血管造影で右橈骨動脈の手関節より中枢側に嚢状動脈瘤が認められた.動脈瘤を摘出後,自家静脈を反転させ端端吻合による再建を行った.症例2:25歳男.右前腕部をガラスにて切創し,1週間後に拍動性腫瘤,しびれ,痛みを主訴とした.橈骨動脈瘤周囲は炎症性の癒着がひどく,血行遮断後,動脈瘤壁を切除し,動脈瘤を含む橈骨動脈を2cm切除し,再建は残存橈骨動脈同士を直接端端吻合した.再建後の閉塞がみられ,疼痛は改善したがしびれは残った.イヌの咬傷による外傷性動脈瘤の報告は日本ではなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2001