発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002002654
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90歳男.心窩部痛で近医を受診した.状部消化管内視鏡検査で胃癌と診断され,著者の病院に入院した.生検の結果,高分化型腺癌であり超音波内視鏡との所見と総合して深達度M~SM1の早期癌と診断した.注腸造影で下行結腸に全周性狭窄像が認められた.大腸内視鏡で同部位に周堤をもった不整な腫瘍を認め,生検で中分化型腺癌と診断した.腹鏡下同時切除を施行した.術中,術後経過は良好であった.第5病日,麻痺性イレウス症状をきたし経口摂取不十分となり,軽度の贍妄状態も出現した.第20病日頃より経口摂取,精神状態も良好となった.第30病日に退院した
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