発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012270909
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D3郭清を伴う単孔式腹腔鏡下結腸右半切除術を行った大腸癌26例(男性15例、女性11例、平均72.5歳)を対象に、手術成績を報告した。腫瘍占拠部位は盲腸2例、上行結腸15例、横行結腸9例であった。開腹移行が3例で、原因は巨大主リンパ節転移、十二指腸への浸潤、術中出血であった。1例で臍部への癒着のためポート追加を要した。手術が完遂できた23例の切開創長は平均2.68cm、手術時間は平均246分、術中出血量は中央値60mlであった。リンパ節郭清はD2:2例、D3:21例、摘出リンパ節数は平均36.3個であった。大腸癌の病期はpStage 0:1例、I:1例、II:12例、IIIa:6例、IV:3例であった。術後合併症は認めず、術後在院期間は平均11.7日であった。本術式は癌の手術として安全かつ整容面で有用と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012