局所進行肺癌の治療と成績
局所進行肺癌に対する根治的放射線化学療法後の局所再発・遺残腫瘍の手術成績
伊藤 宏之
1
,
中山 治彦
1神奈川県立がんセンター 呼吸器外科
キーワード:
腫瘍再発
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
サルベージ療法
,
腫瘍-残遺
,
治療成績
,
無病生存
,
Kaplan-Meier法
,
放射線化学療法
Keyword:
Lung Neoplasms
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Pneumonectomy
,
Treatment Outcome
,
Neoplasm, Residual
,
Salvage Therapy
,
Disease-Free Survival
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Chemoradiotherapy
pp.915-920
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017404469
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局所進行肺癌に対する根治的放射線化学療法後の局所再発・遺残腫瘍に対し手術を行った17例(男性15例、女性2例、平均年齢58.6歳)の治療成績について検討した。その結果、初回治療終了後から手術までの期間中央値は16.0ヵ月であった。全例で解剖学的切除が行われ、肺葉切除が15例、片肺全摘が2例であった。周術期・在院死亡はなく、合併症は6例(35.3%)に発生し、うち遷延性肺癆1例、吻合部瘻2例の計3例で再手術を要した。5年全生存率は80.7%、5年無再発生存率は51.0%であった。初回治療終了後から手術までの期間と再発頻度の間には有意差がみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2017