小型肺癌の治療戦略とその成績
径20mm以下の非小細胞肺癌の手術成績
玉里 滋幸
1
,
西川 滋人
,
相澤 理人
,
山科 明彦
,
本山 秀樹
,
尾北 賢治
,
千原 幸司
1静岡市立静岡病院 呼吸器外科
キーワード:
胸膜腫瘍
,
腫瘍再発
,
腫瘍侵入性
,
腺癌
,
肺切除
,
扁平上皮癌
,
肺癌-非小細胞
,
後向き研究
,
治療成績
,
比例ハザードモデル
,
無病生存
,
リンパ管腫瘍
,
腫瘍量
,
Kaplan-Meier法
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Carcinoma, Non-Small-Cell Lung
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Neoplasm Invasiveness
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Pleural Neoplasms
,
Pneumonectomy
,
Retrospective Studies
,
Proportional Hazards Models
,
Treatment Outcome
,
Lymphatic Vessel Tumors
,
Disease-Free Survival
,
Tumor Burden
,
Kaplan-Meier Estimate
pp.29-34
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012214653
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
径20mm以下の非小細胞肺癌の手術成績について報告した。肺癌に対して手術を行った447例中、病理組織診断で腫瘍径が20mm以下であった非小細胞肺癌122例を対象とした。リンパ節郭清は113例に施行した。3年全生存率(OS)は93.5%、3年無増悪生存率(PFS)は84.4%であった。死亡は12例で、うち7例が癌死で、肺癌以外の病因により死亡したものが5例であった。術後に再発したものは14例であった。PFSについての単変量解析では、年齢>70、男性、腫瘍径16~20mm、病理組織像で胸膜浸潤陽性、リンパ管浸潤陽性、脈管浸潤陽性が有意な予後不良因子で、多変量解析では、年齢>70、胸膜浸潤陽性、リンパ管浸潤陽性が有意な因子であった。OSについての単変量解析では、男性、病理組織像でリンパ管浸潤陽性、脈管浸潤陽性が有意な予後不良因子で、多変量解析ではリンパ管浸潤陽性が有意な因子であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012