小型肺癌の治療戦略とその成績
小型肺癌の臨床病理学的背景と手術成績
坪地 宏嘉
1
,
坂口 浩三
,
山崎 庸弘
,
二反田 博之
,
石田 博徳
,
金子 公一
1埼玉医大国際医療センター 呼吸器外科
キーワード:
Carcinoembryonic Antigen
,
胸膜腫瘍
,
腫瘍再発
,
腫瘍侵入性
,
術前診断
,
腺癌
,
X線CT
,
肺切除
,
扁平上皮癌
,
肺癌-非小細胞
,
治療成績
,
無病生存
,
腫瘍量
,
陽電子放射型断層撮影
,
Kaplan-Meier法
,
Standardized Uptake Value
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Carcinoembryonic Antigen
,
Carcinoma, Non-Small-Cell Lung
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Neoplasm Invasiveness
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Pleural Neoplasms
,
Pneumonectomy
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
,
Disease-Free Survival
,
Tumor Burden
,
Positron-Emission Tomography
,
Kaplan-Meier Estimate
pp.4-10
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012214648
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2cm以下の原発性小型肺癌の臨床病理学的背景と予後との関連について報告するとともに、小型肺癌に対する縮小手術の適応について検討した。対象は2cm以下の原発性肺癌149例で、男性86例、女性63例、年齢は41~86(平均66)歳であった。組織型は腺癌118例、扁平上皮癌26例、大細胞神経内分泌癌3例、多型癌1例、カルチノイド1例であった。術式は肺葉切除120例、中葉低形成のため二葉切除を行った症例が1例、区域切除13例、楔状切除15例であった。術後再発例は14例で、腺癌が12例であったが、いずれも充実性の腫瘍であった。一方、pureスリガラス状陰影(GGO)あるいはGGO優位の病変については、縮小手術としたのは区域切除5例、楔状切除2例であったが、これらの症例には再発例はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012