再発・二次肺癌の外科療法
治療方針による成績の比較 再発・二次肺癌の外科治療と化学・照射療法
高橋 典之
1
,
常松 和則
,
鈴木 明宏
,
汐谷 心
1苫小牧病院 呼吸器外科
キーワード:
再手術
,
腫瘍再発
,
生存率
,
腺癌
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
扁平上皮癌
,
リンパ節郭清
,
腫瘍-第二原発
,
腺扁平上皮癌
,
治療成績
,
Kaplan-Meier法
,
放射線化学療法
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Lung Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Pneumonectomy
,
Reoperation
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
,
Carcinoma, Adenosquamous
,
Neoplasms, Second Primary
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Chemoradiotherapy
pp.930-934
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011042618
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第一癌切除後に発現した腫瘍に対し切除が行われた27症例を対象に、これらを局所再発・転移、第二癌等の不明確な分類を避け、病理組織学的に同一組織であった19例(As群)と異種組織であった8例(Ah群)に分け、再発に対する抗癌剤・照射療法のみの21症例(B群)および何らかの理由で保存的治療のみとなった21症例(C群)とで比較した。その結果、1)再手術が可能であったAs群、Ah群の5年生存率ならびに7年生存率はB群、C群に比べて有意に良好であった。だがB群もC群に比べて予後は有意に良好であった。2)As群、Ah群両群間の再手術からの生存率に有意差はなかった。3)抗癌剤・照射療法による再発治療も選択肢が増え、5年生存や7年生存が得られることから、今後、再発例に対しては可能な切除術式を考慮し、抗癌剤・照射を含めた集学的治療が重要となると示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2010