発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016224004
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60歳女性。転移性肋骨腫瘍に対する切除術後、第5病日目に右肺ヘルニアを発症した。喘息発作、呼吸困難が強いため同日緊急手術が行われたが、術中所見では腹壁欠損部をヘルニア門として右上葉と中葉の約半分が脱出していた。また、中葉の前壁には脱出時に肋骨断端で損傷したと思われる臓側胸膜の損傷がみられた。そこで、胸膜損傷部を縫合修復してから肺を胸腔内に還納後、次いでComposix L/P Meshを胸壁の内側に縫着し、腹壁再建を行い、手術を終了した。その結果、術後の経過は良好で、患者は術後第12病日目に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016