発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017304638
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80歳男。労作時息切れを主訴とした。3年前にTrifectaを使用した大動脈弁置換術(AVR)、上行大動脈人工血管置換術を施行され、外来経過観察中であった。心エコー検査では左室拡張末期径/左室収縮末期径(LVDd/LVDs)が66/44mmであり人工弁口部からSellers分類IV度の逆流を認めたため、心停止下にMosaic弁を使用した再AVRを施行した。摘出したTrifecta人工弁は、左冠尖にあたる部位にほぼ全長にわたりステントポストまでおよぶ亀裂を認めたが、ステントポスト上端は接合したままであり、石灰化やパンヌス形成は認めず感染所見もなかった。術後経過は良好でLVDd/LVDsは48/35mmと改善し、23日目に独歩退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2017