発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011192878
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
60歳女性。患者は40歳時に僧帽弁閉鎖不全および心室中隔欠損、III度の房室ブロックを発症し、挙児希望のため、生体弁(Carpentier-Edwards Porcine弁)による僧帽弁置換術、ペースメーカ移植が行われた。しかし、初回手術9年後に生体弁の劣化による機能不全を来し、機械弁(CarboMedics弁)による僧帽弁置換術が施行された。そして、術後は抗凝固療法が行われたが、抗凝固療法に対する食生活上の理解が十分ではなく、血栓弁を繰り返し、再手術2年後に生体弁(Carpentier-Edwards弁)で再々置換術が施行された。今回、再々弁置換8年後に人工弁輪周囲逆流を発症し、機械弁(Bicarbon valve)を用いて4回目の弁置換術を行ったところ、良好な術後経過が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011