発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016323947
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72歳男。2年前に左気胸を発症し、ドレナージのみで軽快していた。今回、風邪気味で息苦しさを覚え、近医受診したところ左気胸を指摘され、当院に紹介された。胸部X線で左気胸が確認され、左肺はほぼ完全に虚脱しており、上肺野に胸壁との癒着、肺尖にブラを認めた。救急外来で左胸腔ドレナージを施行し、施行後の臥位X線像で肺の膨張がある程度得られていたが、心臓の尾側と横隔膜面の間にエアスペースを認めた。胸部CTでは心嚢内にエアスペースを認め、心臓が左外側に逸脱翻転し、左側の心膜欠損を疑わせる所見であった。再発性の気胸であることと、エアリークが持続していることから手術を行い、術中所見から左側心膜完全欠損と診断した。
©Nankodo Co., Ltd., 2016