胸部外科の指針
若年者自然気胸における胸腔鏡下手術法と術後再発
矢吹 皓
1
,
田畑 俊治
,
菅原 崇史
,
深谷 建
,
藤村 重文
,
眞庭 謙昌
,
柳澤 純
,
岩崎 昭憲
1東北薬科大学病院 呼吸器外科
キーワード:
気胸
,
胸腔鏡法
,
胸部X線診断
,
結紮
,
再発
,
肺切除
,
年齢因子
,
肺嚢胞
,
胸部CT
Keyword:
Age Factors
,
Ligation
,
Pneumothorax
,
Pneumonectomy
,
Recurrence
,
Radiography, Thoracic
,
Thoracoscopy
pp.1033-1040
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014063367
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自然気胸に対し胸腔鏡下肺嚢胞切除術を行った342例を対象に、手術時の年齢により20歳以下群185例と21歳以上群157例に分け、術後再発率について比較検討した。その結果、術後再発率は20歳以下群で11.9%(22例)、21歳以上群で5.1%(8例)と、20歳以下群で術後再発率が有意に高く、年齢が術後再発に影響を与えることが明らかとなった。21歳以上の症例では肺切除線をPGAシートで被覆するだけで術後再発率を腋窩開胸手術とほぼ同等に低下させることができたのに対し、20歳以下の症例では肺切離線の被覆に加え、切離線両端の結紮や肺嚢胞好発部位を含めた被覆を行うことで、21歳以上の症例と同等な成績が得られた。
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