発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016298079
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66歳男性。背部痛を主訴に、Stanford B型急性大動脈解離と診断のもと保存的治療を開始した。しかし、保存的治療開始14日目に遠位弓部大動脈の偽腔拡大による真腔狭窄から下半身臓器虚血を来したため、経皮的心肺補助装置を用いて遠位側灌流を確保した上で上行-腹部大動脈バイパス術を施行した。その結果、術後は経過良好となったが、歩行困難のためリハビリテーションを開始し、患者は術後56日目に転院となった。尚、術後6年経過現在、杖歩行で外来通院中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2016