臨床経験
術中下半身灌流不全に対して弓部-下行大動脈バイパス術を追加したStanford A型慢性大動脈解離
藤田 陽
1
,
藏澄 宏之
,
鈴木 亮
,
高橋 雅弥
,
白澤 文吾
,
美甘 章仁
,
濱野 公一
1山口大学 第一外科
キーワード:
下肢
,
胸大動脈
,
虚血
,
血管外科
,
術中合併症
,
ステント
,
大動脈瘤
,
動脈瘤-解離性
,
CT血管造影
,
大動脈置換術
,
ステントグラフト内挿術
,
バイパス術
Keyword:
Computed Tomography Angiography
,
Aorta, Thoracic
,
Aortic Aneurysm
,
Aneurysm, Dissecting
,
Intraoperative Complications
,
Ischemia
,
Vascular Surgical Procedures
,
Stents
,
Lower Extremity
pp.435-438
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015363217
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55歳女。発熱、呼吸困難感を主訴とした。前医でのCTにて肺炎とStanford A型慢性大動脈解離と診断され、加療目的に当科紹介となった。肺炎治療後、下行大動脈に複数の内膜亀裂を有するStanford A型慢性大動脈解離に対し、ET法併用上行-弓部大動脈置換術を行ったが、術中下半身低灌流を併発したため、弓部-下行大動脈バイパス術を追加した。術後の経過は良好で、自宅退院となった。
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