発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016298080
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59歳女性。意識障害、鼻出血を主訴に救急搬送となった。血液検査、頭部MRIおよび心エコー所見よりCorynebacterium striatumによる自己弁感染性心内膜炎(IE)、DIC合併と診断された。治療は術前にVCM、ABPCを3日間使用し、入院後4日目にIEに対して2弁置換術を行った。その結果、術後は安定した状態でICUへ入室し、手術翌日には呼吸器を離脱、術後第3病日に一般病棟に転棟した。尚、術後、抗生物質のABPCを4週間継続することで、患者は術後3年目に肝動脈瘤破裂で死亡するまでIEの再燃はみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016