発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015298899
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74歳女。突然に両側下肢痛、腰痛が出現し、近医CTにて両側下肢虚血を伴うStanford B型急性大動脈解離を指摘され、発症から5時間後に当院救急搬送となった。入院時の造影CT所見より、両側下肢虚血と弓部大動脈瘤を伴うStanford B型急性大動脈解離と診断し、手術侵襲を考慮して二期的手術を行う方針とした。初回手術では下肢の血流量を確保するため、サポート付き人工血管2本を用いて、右腋窩動脈-右大腿動脈バイパスと左腋窩動脈-左大腿動脈バイパスの非解剖学的血行再建術を行った。次いで、初回手術の3ヵ月後に弓部大動脈瘤に対して上行弓部大動脈人工血管置換術を施行した。術後経過は良好で、第13病日に独歩退院した。
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