新しい器械
肺部分切除における彎曲型ステープラーの使用経験
川口 剛史
1
,
安川 元章
,
河合 紀和
,
東条 尚
1奈良県立医科大学 胸部・心臓血管外科
キーワード:
外科用ステープラー
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
治療成績
,
ビデオ下胸腔鏡手術
,
胸部CT
Keyword:
Lung Neoplasms
,
Pneumonectomy
,
Surgical Staplers
,
Treatment Outcome
,
Thoracic Surgery, Video-Assisted
pp.317-320
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016224002
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著者らは肺悪性腫瘍に対して彎曲型ステープラー(RR)を用いて肺部分切除術を行った。今回、9例10病変について検討した。1)全例、腹腔鏡下手術であった。3ポートアプローチは6例、2ポートアプローチは3例であった。2)RR使用の理由としては、癒着例での最深部切離に使用した例が3病変、中枢側の病変で肺動静脈の近傍や最深部の切離に用いた例が7病変であった。3)原発性肺癌例の1例には同側腹腔内播種の再発、転移性肺癌の1例には他部位への新たな転移病巣出現が認められたが、ほかの7例は観察期間中に切除断端含め再発は認められなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016