臨床経験
化学療法抵抗性の尿膜管癌肺転移切除
大久保 哲之
1
,
川田 将也
,
才川 大介
,
山本 和幸
,
鈴木 善法
,
川原田 陽
,
北城 秀司
,
奥芝 俊一
1KKR札幌医療センター斗南病院 呼吸器病センター
キーワード:
Cisplatin
,
腫瘍多剤併用療法
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
致死的転帰
,
病勢悪化
,
抗腫瘍剤耐性
,
ビデオ下胸腔鏡手術
,
TS-1
,
胸部CT
,
尿膜管腫瘍
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Cisplatin
,
Lung Neoplasms
,
Pneumonectomy
,
Fatal Outcome
,
Disease Progression
,
Drug Resistance, Neoplasm
,
Thoracic Surgery, Video-Assisted
pp.210-213
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016152989
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39歳男。尿膜管癌の右肺転移に対しS-1/CDDPやpaclitaxel、FOLFOX、FOLFIRIによる化学療法を施行されるも効果が得られず、転移巣が増大したため、外科治療目的に当科紹介となった。全身検索の結果、肺以外に転移はなく、全身状態が良好で、全摘後の予測%VCは40%を上回ると判断し、右肺全摘術を施行した。術後経過は良好であったが、術後3ヵ月に小脳転移をきたし、脳外科で腫瘍を摘出した。その後、全身転移を認めたため緩和医療に移行し、肺切除後6ヵ月、原発腫瘍手術後6年で死亡した。
©Nankodo Co., Ltd., 2016