発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013257866
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58歳男。検診の胸部CTで右肺上葉に1cm大のスリガラス状陰影を指摘された。7年間にわたるCT所見で緩徐に中心部の充実成分の濃度が上昇し、辺縁の放射状の線状影とスリガラス状陰影が増強するのを認め、肺癌を疑い胸腔鏡下右肺上葉広範囲部分切除術を施行した。病理組織学的にはリンパ上皮性病変を認め、腫瘍は辺縁部の血管に沿って進展していた。免疫染色ではCD19、CD20陽性であったが、形質細胞はκ:λの偏位を認めず、染色体G-bandで(11:18)転座を認めたため、標記の診断とした。全身検索で他部位に病変を認めなかったため化学療法は行わず経過観察中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2013