発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016150846
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65歳男。頭蓋内血管周囲細胞腫(HPC)切除術後2年4ヵ月の胸部X線像で異常陰影を指摘され、CTにて左第6肋骨の腫瘍性病変を認め、切除目的に当院紹介となった。胸部CTでは、左第6肋骨に3cm大の境界明瞭な腫瘤を認め、胸部MRIにて腫瘍は拡散強調像で著明な高信号を示した。FDG-PETでは第6肋骨のみにFDG集積像がみられた。診断治療目的で胸腔鏡下に腫瘍を完全切除し、腹壁欠損部はGORE-TEX Soft Tissue Patchを用いて再建した。病理組織学的にHPCの肋骨転移と診断された。術後経過良好で術後13日目に退院となったが、術後9ヵ月に頸椎、左第3肋骨、右腸骨に再発を認め、他院にて放射線治療が行われた。
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