発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016150844
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80歳男。労作時の息切れを主訴に、心エコーにて巨大右房内腫瘤を指摘され、当科紹介となった。経胸壁心エコー・胸腹部造影CTでは、右房と右室の間に87×42mmの巨大な腫瘤を認め、MRI所見より粘液腫が疑われたため、腫瘍摘出術を施行した。病理組織学的に右房粘液腫と診断された。腫瘍摘出時に一過性肺高血圧症を呈し、術後の肺血流シンチグラフィーで多発性肺動脈塞栓症と診断されたが、集中治療にて症状は改善し、術後11日目に退院となった。
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