発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007094856
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26歳女性。患者は近医にて脳梗塞・左内頸動脈閉塞の塞栓源検索中に左房粘液腫を指摘され、著者の施設へ紹介となった。入院時、胸部前面のカフェオレ斑、内分泌腺の機能亢進を伴う腫瘍の合併、母親にも右房粘液腫が認められ、Carney症候群と診断された。一方、心エコーでは僧帽弁に陥入する60×45mmの腫瘍が認められ、腫瘍切除術および欠損部に自己心膜パッチを用いた再建を行った。病理組織学的には粘液腫で、術後は経過も良好であったが、術後4年目に左房内と右室流出路に3個の腫瘍再発を認め、再手術を行った。術後16ヵ月経過現在、再発はみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2006