臨床経験
ステロイドを長期投与された全身性エリテマトーデスに合併したStanford B型慢性大動脈解離にA型急性大動脈解離を発症した症例の二期的手術
佐々木 昭彦
1
,
三上 拓真
,
橋口 仁喜
1砂川市立病院 心臓血管外科
キーワード:
Prednisolone
,
エリテマトーデス-全身性
,
再手術
,
ステント
,
大動脈瘤
,
X線CT
,
動脈瘤-解離性
,
経口投与
,
緊急手術
,
大動脈置換術
,
静脈内注射
,
ステントグラフト内挿術
,
長期投与
Keyword:
Administration, Oral
,
Aortic Aneurysm
,
Aneurysm, Dissecting
,
Injections, Intravenous
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Reoperation
,
Prednisolone
,
Stents
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.112-115
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016150836
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62歳女。1992年8月より全身性エリテマトーデス(SLE)に対してステロイド投与中であった。2012年6月にStanford B型慢性大動脈解離を発症し、当科で経過観察中であったが、2015年3月より体調不良、喉の痛みが出現し、CTにて心嚢液貯留を伴うStanford A型大動脈解離を認め緊急入院となった。既往歴およびCTおよび血液検査所見より、SLEに合併したStanford B型慢性大動脈解離にStanford A型急性大動脈解離を発症したと診断した。Stanford A型急性大動脈解離に対して上行大動脈人工血管置換術を施行し、1ヵ月後にStanford B型慢性大動脈解離に対して胸部大動脈ステントグラフト内挿術を施行した。術後経過は良好で、合併症なく軽快退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2016