発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015363226
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82歳男。右肺下葉原発腺扁平上皮癌に対する胸腔鏡下右肺下葉切除術後3年6ヵ月目に血痰が出現し、精査加療目的で当院入院となった。胸部CTでは気管前壁に15mm大の隆起性病変を認め、FDG-PETでは気管内結節に一致してFDG集積を認めた。気管支鏡では気管分岐部から35mm口側を下端とする15mm大の結節を気管前壁に認め、生検にて扁平上皮癌と診断し、気管管状切除術を施行した。病理組織学的に本症例は気管原発性の扁平上皮癌と考えられ、口側断端陽性であったため、気管内部照射8Gy、外部照射50Gyを追加した。気管腫瘍切除後1年6ヵ月の現在、再発なく生存中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2015