発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015363225
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74歳男。労作時息切れ、下肢浮腫、両側胸水を主訴に、近医にて内科的加療を受けるも改善せず、当院紹介となった。胸部X線・CT所見より、心膜の高度な石灰化を伴う収縮性心膜炎と診断し、心膜剥離術を施行した。本症例は石灰化が高度であり、心室面はHarmonic Scalpelにて剥離が可能で、右房部分はCUSA用いて石灰化を粉砕した。術後は心房壁運動が正常化し、下肢浮腫の消失、胸水の著明な減少を認め、術後19日目に自宅退院となった。
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