発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015363214
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80歳男。めまいを主訴に、近医にて著明な貧血を指摘され、血液疾患の疑いで当科精査入院となった。骨髄生検および画像所見より、赤芽球癆(PRCA)を合併した胸腺腫と診断し、スクロスポリンによる寛解導入療法後に胸腺・胸腺腫摘出術を施行した。病理組織学的に胸腺腫は正岡病期分類I期、WHO分類type B2と診断され、術後はシクロスポリンによる維持療法を行い、術後2年の時点でPRCAは寛解を維持し、胸腺腫の再発も認めない。
©Nankodo Co., Ltd., 2015