臨床経験
大動脈縮窄症に合併したStanford B型急性大動脈解離
瀬名波 栄信
1
,
上江洲 徹
,
下地 光好
,
赤崎 満
1南部徳洲会病院 心臓血管外科
キーワード:
大動脈縮窄症
,
動脈瘤-解離性
,
大動脈瘤-胸部
,
三次元イメージング
,
大動脈置換術
,
胸部CT
Keyword:
Aortic Coarctation
,
Aneurysm, Dissecting
,
Aortic Aneurysm, Thoracic
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.184-187
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015199760
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35歳男。呼吸苦、胸背部痛を主訴に当院救急搬送となった。CT所見より、大動脈縮窄症(CoA)に合併したStanford B型急性大動脈解離、胸部下行大動脈瘤と診断し、ICU管理下に鎮痛および降圧治療を開始した。入院翌日より腎機能が悪化したため、持続透析を開始したところ、徐々に腎機能は改善し、第11病日には透析を離脱した。第16病日には人工呼吸器より離脱でき、第48病日に軽快退院した。解離発症3ヵ月後のCTでは偽腔は消失していたが、胸部下行の潰瘍様突出像は残存し、拡張した内胸動脈と肋間動脈を認めたため手術を施行し、人工血管よる再建術を行った。術後経過は良好で、術後2週間で軽快退院となった。
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