発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015298898
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79歳女。労作時胸部不快感を主訴とし、心臓超音波・胸部CT・冠状動脈造影所見より重症大動脈弁狭窄症と診断して大動脈弁置換術を予定した。開胸下に大動脈弁尖を切除し、弁輪の石灰化を除去した後、生体弁を用いて弁置換術を施行したが、術中にStanford A型急性大動脈解離を発生したため、循環停止下に送血部位を切除しパッチ形成術を行った。術後22日目に軽快退院し、術後5年で腎不全増悪のため血液透析の導入を必要としたが、術後8年目の胸部CTで再解離の所見はなく良好に経過している。
©Nankodo Co., Ltd., 2015