胸部外科の指針
経皮的大動脈弁形成術後の大動脈弁置換術 経カテーテル的大動脈弁植込み術時代の役割
内田 徹郎
1
,
金 哲樹
,
前川 慶之
,
宮崎 良太
,
黒田 吉則
,
水本 雅弘
,
吉村 幸浩
,
貞弘 光章
,
須藤 幸雄
,
明石 興彦
,
小林 健介
,
鳥飼 慶
,
澤 芳樹
1山形大学 第二外科
キーワード:
再発
,
術後期
,
大動脈弁
,
大動脈弁狭窄症
,
経食道心エコー図
,
人工弁置換術
,
心臓弁形成術
Keyword:
Aortic Valve
,
Aortic Valve Stenosis
,
Postoperative Period
,
Recurrence
,
Echocardiography, Transesophageal
,
Heart Valve Prosthesis Implantation
,
Cardiac Valve Annuloplasty
pp.89-97
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014188466
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経皮的大動脈弁形成術(PTAV)後に大動脈弁置換術(AVR)を施行した重症大動脈弁狭窄症5例について検討した。AVR施行時年齢は平均80.4歳で、男性2例、女性3例であった。NYHA分類はIV度が4例、III度が1例であった。初回PTAVからAVRまでの期間は平均5.0ヵ月で、PTAV後にAVRを行った理由はAVRハイリスク症例のPTAV後の再狭窄が2例、低心機能例のAVRへの橋渡しが2例、進行胃癌に対するPTAV後の胃切除術後、二期的にAVRを行ったもの1例であった。手術死亡、病院死亡は認めず、胃癌の1例はAVR後1ヵ月で肝転移のため転院となったが、他の4例は独歩退院し、AVR後のNYHA分類は全例が1度であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014