発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013186581
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52歳男性。呼吸困難、発熱、関節痛を主訴に近医を受診、胸部単純X線にて左上肺野の巨大肺嚢胞を指摘され、精査・加療目的で著者らの施設へ紹介となった。胸部単純X線をはじめCT、骨シンチグラムほか、FDG-PET、IVUS所見より、肺性肥大性骨関節症を伴った左肺上葉原発性肺癌の胸部下行大動脈浸潤と診断された。以後、胸部下行大動脈へ浸潤した原発性肺癌に対し大動脈ステントグラフト内挿術に引き続き、左肺上葉切除術が施行された。その結果、術後合併症はなく、術後の経過は良好であった。尚、患者は術後3年1ヵ月目に他病死した。
©Nankodo Co., Ltd., 2013